野良猫の写真を撮影することが多いので、写真を撮りに行って、猫風邪じゅぴじゅぴの子猫や、農家さんなどで増えすぎた猫たちを連れて帰ってくることも多々。
個人で里親探しをするようになりました。
昨今の猫ブームで、動物保護団体さんも沢山増えましたが、個人で、里親を探せることがわかれば、自宅前にうずくまっている小さな命も、ご近所さん、お友達が困っているひとがいたときにアドバイスをしてあげれるのではないかと思って、今回は、ねこちゃんの里親探しのお話をさせてもらいますネ

まず、猫を拾ったら病院で、健康診断をしています。
野良猫は、まず１００％と言っていいほど、おなかに寄生虫がいます。
拾うのを躊躇しちゃうくらい目ヤニ鼻水がじゅぺじゅぺな子も、病院へ行って、治療すると、１週間くらいで完治して、見違えるほどの美猫に大変身してくれます。

さて、ねこさまの体調が整ったところで、いよいよ里親探しをはじめます。
健康診断で訪れた動物病院と、よく行くお店、ツイッター、ＦＢなどでの声かけをします。
そして、インターネットにある里親サイトに掲載。

ここで、もうひとつ大切な役割を果たすことになるのが、写真です。
これから、猫をお迎えしたいと思っている方に、保護してきた猫の良さを伝える写真です。
これから幸せになってもらえるように、写真は、愛情こめて撮影しています。
目線ひとつ写真の印象は変わります。
上から見下ろした状態で猫と撮影すると、大抵の写真は、猫がうつむいた写真になってしまいます。

できれば、猫と同じ目線で、おうちの中なら一緒に転がって撮るのが一番いいです。
猫も保護主さんやそのご家族もじゃらしを使って目線をもらいながら楽しみながら撮影するのもおすすめです。
あと、しっぽのカタチ、オテテがソックス柄、カツラみたいな模様、目の色、その子の素敵を見つけてパチリ。

猫写真の２大お悩み「じっとしてくれない」「黒猫」こちらの対処法も実はあります。
じっとしてくれない子は、キャットタワーに乗せてみたり、段ボール、紙袋、スーパーの袋に入ってるところだと、比較的撮りやすいです。最終手段として抱っこしての写真も有効です。

黒猫ちゃんの写真で、一番楽ちんなのは、スマートフォンで撮った写真を、カメラのアプリで、目や鼻やお口がわかるくらいに加工するというのがおすすめです。
カメラは、暗いと明るくしよう、明るいと暗くしようと勝手なお節介を焼く道具です。
難しいことは、ここでは書きませんが、そんなお節介も頭の片隅にとどめてもらえればいいかな

里親希望の方が名乗りを上げてくださったら、これからが、里親探しの一番重要な山場を迎えます。
ペット可の住居の方、ご家族で住まわれてる方、一生愛してくださるかた
保護してから、お世話をして、愛されにゃんこになれと願ってきた猫です。
世の中には、猫を虐待のおもちゃにしか思っていない最低な人間もおり、そんな人間の手に渡らないために細心の注意を払わなければなりません。
ネットで募集の段階でも、手当たり次第、子猫に募集をかけているような人は危険です。
私は、一度、猫を見に家に来ていただくことにしております。
ご家族と一緒にどうぞとお声かけしています。
顔を見て、世間話をして、猫と一緒に遊んでもらったりして、里親さんも、猫も、私も納得で、ようやく譲渡です。
ずっと預かっていて、情がうつって、あげるの嫌にならないの？と良くいわれますが、里親探しを何度もしていると、猫をお迎えしてくださったご家族の暮らしが、もっと素敵なものになっていくのがわかっているので、笑顔で見送ってあげれます。
転校先で、猫を見に来てくれるから、お友達ができたよとか、猫がいるから、家に帰ってくるのが楽しみになったとか、SNSで可愛い様子を載せてくださる里親さんもいます。
愛されにゃんこが増えるということは、幸せな家族も増えること
里親探しは、大変じゃないの？これも良くいわれますが、答えはこうです。
私は里親探しをさせてもらえて、とても幸せです。

最後に、新しいおうちでのお名前を聞いたら、私の里親探しは完了です。
（掲載コラム「猫のお名前」も良かったら読んでください）
先日、我が家に６か月近くいた保護猫ちゃんが、新しいおうちへ帰ってゆきました。
名前は福ちゃん、譲渡の日には、もう迷子札と可愛い首輪をご持参されており、幸せの予感に、胸が熱くなりました。

もし、近くに行き場がない猫ちゃんがいて困っているのなら、にゃんこも、新しいご家族も幸せになれる里親探しという選択はどうでしょうか？