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「ロードトゥ田代島」第1回

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初めまして。「ねこ太郎(ヒト)」と申します。
私は宮城県の仙台市で映像制作(撮影や編集)の仕事をやっています。
私が田代島の事を知ったのは今から15年以上前の事だったと思います。
その頃某N○Kで『田代島』という島についての番組を制作するという事があり、
私は、VTRの編集を担当することになりました。

番組の内容は、
『過疎化に悩む島に、都会から若者が移り住みに来た!』
という主旨のもので、当時まだ「田代島」は「猫の島」とは言われてなくて、
猫たちは島の風景の一部という扱いでした。
ちなみに「都会から来た若者」というのは、
のちに大泊地区で釣り客相手の民宿を営み、民放にも取り上げられることになるHさんです。

その仕事の最中、
私はカメラマンが撮影した撮影素材を見ていて、
猫の数の多さと、自分がそれまでに見た事のないような、
堂々としたノラネコの姿に衝撃を受け、
『いつか、自分もこの島のネコを撮影しに行こうかなア』
と思ったのですが、その頃は特にネコ好きではなかったので、
日々の忙しさに流され、田代島の事は忘れかけていきました。

島を堂々とのし歩く猫

しかし、2009年の春、
何故か自分の身の回りで、
田代島の事を見聞きする機会が重なりました。
まず、知人に、
『今度、田代島というところで
地域おこしイベントをしようと思うんだけど、
記録映像を撮って欲しい』と頼まれました。
自分は
『ああ、その島は知っているよ、猫が沢山いて楽しそうな島だね』
という事で抵抗なく行く気になりました。
その後、何気なく入った喫茶店で、ふと目にした雑誌の表紙が、
『猫特集』だったので、(猫づいてるな~)と思って、
その雑誌(確かBR○TUS)を手にパラパラめくると、
田代島のことが特集されてました。
(ヘ~、偶然だなア、
田代島の話を聞いた直後にこんなものを目にするなんて!)
そして、そんな事があった後に、
仕事で某N○Kに行くと、
知りあいのWディレクター氏にばったり会い、
近況を話し合っていると、
W氏が『今度、猫の取材に、
田代島というとこに行くんですが知ってますか?』
と私に聞いてきました。
私『知ってるよ、10年近く前に番組でやったよ、
今度自分も記録撮影で行くかもなんだよ』
というと、
W氏は『へ~、そうなんですか~、奇遇ですね~。
島でばったり会ったりしちゃって』
私『かもね~(笑)』
などと言いあったのですが、お互い、
いつ行くかなど時期は確定しておらず、
その場はそのまま別れました。

島で子育てに忙しい猫

それにしても、立て続けに『田代島』の事を見聞きしたので、
不思議なこともあるもんだな~と思って、
妻に一連の出来事を話すと、
『それは絶対、島に呼ばれてる!、いや、猫に呼ばれてる!』
と言うのです。

妻にそう言われた私は、不思議な因縁めいたものを感じていました。

しかし、田代島でイベントをやろうとしてた知人が、その後、
『あの企画さ、ぽしゃっちゃった~、あの話、無し。』
と言ってきました。
そして妻にも「イベントの話、無くなったんだよね~」と言うと、
『それは絶対アナタだけが行くべき流れよ!絶対行くのよ!フンガ~!』
妻に、何かが取り憑いたようです。
ありがとう、妻、
ありがとう、妻に取り憑いた何か。

そんな勢いで、行くことにしました。
しかし、お互い仕事やら何やらで、
全く下調べもしないまま出発する羽目になりました。
『ま、何とかなるだろう~』
とばかりに、地図片手に車で出発しました。

ところが、田代島のある石巻(いしのまき)市に入ると、
道がよく分からなくなってきました。
地図にない道に迷いこんだようなのです。

お互い、
『あれ、こっちじゃない?、え?、こっちか?』
とか言いながら進んでいたのですが、
島への船が出る『船着き場』が、
どこにあるのか、よく分からないのでした。
そして、とある、3叉道路にさしかかりました。

もう、自分も妻も、
『う~~ん、どっち行けばいいかさっぱりだ!』
とまごついていると、
後ろから『ブー!ブー!』というクラクションが!
慌てて何故か、何故か、『こっちだ!』と左折。
すると、一方通行の道に入り込み、
さらに、
後ろからは何故かどういうわけか、
追い立てるように1台の車が迫ってきます。

しょうがないので、追い立てられるままに直進し続けました。
『うわ~、何故か、せかされてる~!!』
と言ってると、何と!
目の前に連絡船の姿が!
『ついてる!いや、憑いてる!』
ふと、後ろを見ると、後続車の姿はありません。

そして、ひとりのおじさんが車に近寄ってきて、
『船、乗るの?、乗るんだったら、早く!もう出るよ!』
と教えてくれました。
私たちは慌てて船に乗りました。
そして、船の中にあった時刻表を見ると、
これを逃すと、3時間ほど、次の便が無かったのです。
『いや~、なんて、ついてるんだろう~。』
と不思議に思うのでしたが、
島ではさらに偶然の不思議が待っていたのでした。。。。。

島でくつろぐ猫たち
のちに「追っかけ」する事になる「ねこ太郎」
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